シャッターチャンスを探して

探しているものはきっと、日常の中に。

孤独と不安のレッスン

今週のお題「プレゼントしたい本」

 

久しぶりにブログを開いて記事を投稿しようと思ったとき、

ビビビときてしまいました。

 

お題スロットの「プレゼントしたい本」

 

うおぉ!!

書ける!!!

書けるぞ!!!!

 

というわけで書きます。

 

私にとっての「プレゼントしたい本」は、

劇作家 鴻上尚史さんの『孤独と不安のレッスン』です。

誰かに というよりも、過去の自分にプレゼントしたい1冊です。

 

この本は1つの問いから始まります。

「どうして一人ではいけないんだろう?」

 

高校時代、私は端的にいうとクラスで浮いてました。

もっと突っ込むと高校時代に限らず、小学校時代も中学校時代もそうだったかも

しれません。今もそうなのかもしれません。

ですが、私のなかでは高校時代が一番孤独だった気がします。

 

私は、自分の殻に閉じこもることで高校時代をとりあえず乗り切りました。

とりあえず高校に通い、勉強に没頭することで孤独をやり過ごし卒業しました。

だけど、それで良かったのかな と今になって思うことがあります。

 

過去の積み重ねが今で、今の積み重ねが未来であるというのならば、

その高校時代も今の自分を構成する1つの大きな要素だと私は思っています。

そう思っているので「あの頃の自分はだめだった」のひと言で終わらせたくないの

です。

でも、もし自分がまた同じ道を歩もうとしているのなら。

自分にとって大事な誰かが同じ道を歩もうとしているのなら。

今の自分だからできること、かける言葉があるんじゃないかって思うんです。

そう思いながら自分ができること、かける言葉を探しながらも、

なかなか見つけられないでいるのが今の私です。

 

この本を最初に読んだのは大学3年生の頃でした。

就活を控え、漠然とした不安と希望の中でゆらゆらと漂っている時期でした。

当時はよく分からないまま、ただなんとなく読んで本棚にしまっていました。

 

1年前に自分のキャリアを考える機会があった時、再度この本と向き合いました。

この時になってようやく、今までの自分は「どう生きていきたいか」ではなく、

「人からどう思われたいか」に縛られて生きてきたのだということに気が付きました。

それはこの本で書かれているところの「後ろ向きの不安」に捕らわれているということ

なんだと思います。

高校時代の私もそうです。

どうやったら「友達がいなくてクラスから浮いてる自分」から離れられるのか。

そればかり考えていました。

どうやって「クラスメイトと関わっていこうか」とは考えていませんでした。

もし、あの時の自分が1ミリでもそう考えていたら、何か得られるものがあったかも

しれません。そのチャンスを逃してしまったのはもったいないな と思います。

だから、今はチャンスを逃さないように「前向きの不安」と一緒に生きていけるように

なろうと思ったのが1年前の話です。

 

チキンなので、今も後ろ向きの不安に捕まってしまったりしているのですが、

きっと前よりも回数は減っていると思います。

人と関わることを諦めないでいよう と思いながら毎日頑張れていると思います。

そう思っているからこそ、高校時代の自分にこの本をプレゼントしたいな と思います。

「どうして一人じゃいけないんだろう?」

あの頃の自分にそうやって問いかけてみたいな って。

 

たぶん、心を開いてくれない気がしますが(笑)

 

 

そういうわけで私のプレゼントしたい本の話でした。