サイフォンコーヒーの思い出
かつて、アルバイトをしていた喫茶店にはサイフォンコーヒーがあった。
いくつものサイフォンコーヒーのフラスコ(というのかな)が照らされていて、
ゆらゆらと光っていた。
オーダーを通すと、コーヒーを淹れる係りのお姉さんがささっと慣れた手で
コーヒーを淹れていた。
アルバイトじゃない日もお店の前を通りかかると、サイフォンコーヒーの前には
いつもお姉さんが立っていて、お姉さんの横顔がサイフォンコーヒーの光で
照らされていて、どことなく神秘的だったのを今でも覚えている。
基本的に忙しいお店で、どんくさい私はあまり優秀なアルバイトではなかったと思う。
半年という期間だったけども、今でも大好きなお店だ。
そのお店はもうない。
正しく言うときれいになって新しい場所で営業しているのだけれども。
サイフォンコーヒーの光がきらめいているのを遠くから目にする機会がなくなって
はじめて、私はあの風景がとても好きだったんだと気づいた。
半年ぶりに、やっともう一度行く決心がついて自分が好きだった場所に行ってみたら、
なくなっていた。
少しずつ、じわりじわりと寂しくなって、かつてアルバイトしていた喫茶店のことを
久しぶりに思い出した。
ひょっとしたら移転しただけなのかもしれないけれど、調べる勇気がなくて。
でも、そのままにしたくなくてブログを書いている。
その帰り道。
夏の終わりに
夏の終わり~♪
お久しぶりですっ!!
生きております!!!
(誰に向けた生存報告なんだろう)
さて、夏が終わりそうです。
今年の夏は、なんだかあっという間に過ぎていきました。
どこかに旅行に行ったわけでもなく。
花火を見に行ったわけでもしたわけでもなく。
連日のうだるような暑さに身が溶けるような心地で、休日になると部屋に大の字に
寝そべって、扇風機の風を浴びて窓の外を眺める。
一言でいうと怠惰 に尽きますね。
…やっとこさ、仕事が落ち着いたのだから束の間の安らぎを求めても良いではないか!
(開き直り)
さて、そんなひと夏でしたが、仕事で外に出た時に駅のホームから見た景色が
「なんだか夏だなあ」という空気でいっぱいだったので撮ったのがこちら。
夏の空ってなんで近い感じがするんでしょうね。
秋になると空が一気に高くなってしまう。
その感じがたまらなく寂しくて、でもどこか凛とした気持ちになるんですよね。
夏の空が見られるのはあと、どれくらいなんだろう。